どうせオマエの国でバカにするんでしょ。 100万人を超える世界最大のスラム街、 キベラでひと筋の光を見た件 代表北川哲平の諸々

 

ナイロビの人口300万人の過半数がこのキベラ地区在住とも言われているみたいで、
正式な統計は無いものの少なくとも北川の地元広島市の人口120万人を超える規模の貧困地区があります。

この度は、
セブでボランティア団体「DAREDEMO HERO」に訪問させて頂いた際に、インターンをされていた遥さんたちとセブで食事していた際、
次の滞在はケニア🇰🇪になるという話を聞いて、
北川もザンビア🇿🇲に行きたいと、かつてより思っていたくせに、
忙しさを言い訳にずっと行かずだったことを恥ずかしく思いました。

大学生が果敢に海外で意義のある活動されていることに感化され、これを機にアフリカに行こうと決心でき、
ザンビアに行くついでに寄りますね的にケニアに来させて頂きました(^^ゞ
(ちなみに同じ東アフリカだからついでと思ってナメてましたが、国家間の移動時間も全然ついでの感じじゃなかったです(^^ゞ)

そしてその遥さんの知り合いで、
キベラ地区出身のマリーンさんのご実家にご招待頂けるとのことで、ぜひともとご一緒させて頂きました。

バスで向かう道中、
外で喧嘩が始まって、
野次馬が群がってみんなで盛り上がってました。
ボコボコにされた方が、フラつきながら血を吐いているところを目撃するなど、かなりの緊張感の中、キベラに入らせて頂きました☆彡

集合場所がキベラの中心地になる「ターミナル(写真添付あり)」と言われるところだったんですが、
一応ロータリーっぽいのがあるものの、車は回れる感じじゃないくらい壊れたものや故障車が散乱してる場所で、
そこで約30分、マリーンを待たないと言うシチュエーション。

ターミナルにはホテルや商店などもあるんですが、
失礼ながらどれもバラック小屋的な感じで、独特な雰囲気の街です。

周りの現地の方からは、
オマエら何しに来たんだ的に見られてまして、
早速ヤバイかなと思いましたが、
こちらがHelloと声をかけると、
みんな笑顔でHow are you?と返してくれました(^^)

いつものように犬の写真を撮っていたら、
うちにも犬がいるから、おいでよ!
みたいに声をかけてくれる人もいました(^^)

そして無事マリーンと合流できたので、
ご実家のあるエリアに向かいます。

どんな風景だったかは写真を見て頂きたいんですが、雨季と言うこともあり、道はぬかるみ、終始いろんな臭いがあって、どこも衛生状態は劣悪な環境です。

なお、
写真はむやみに取れる状況ではなく、
ココは良いよと言う場所しか撮れていません。

※写真を撮る外国人と現地の方とのトラブルが多いようです。

日本人でも自分が普通に生活している様を写真撮られて良い気はしないですよね。
実はケニアでは、市街地で写真を撮っていても止められることが何度かありました。
どうせ物珍しさに来てるだけで、私たち黒人のことをオマエの国でバカにするんでしょ。
全員では無いと思いますが、結構な割合で抱かれている感情のようです。

「とりあえずケニアに到着している件」の投稿で、

写真では怖そうに見えるのに、(一見怖そうに見えるのに、)
話しかけるとみんなフレンドリーに対応してくれたのは、そう言うことだったのか。と感じています。

銅像の写真を撮っていても、
「なんでオマエ、ココで写真撮ってんだ?」的に言われたこともあって、
「いや、普通に観光で来てるんですが」と言っても「黒人をバカにするな」と決め付けてこられて困りましたが、
「体格も良いし、運動神経も良いし、黒人は凄いと思うよ。逆になんでバカにされてると思うの?」
って言って、ようやく「Sorry」と収まってくれた場面もありました。

街中ですら、その状況で、
なおかつ貧困地区となると余計にそんな感情が出てくることは想像できます。

このたび投稿させて頂いている写真は、
マリーンがokを出して、周りの方に確認した上で撮らせて頂いた写真になります。

ちなみに、
キベラの物価は、
バスで1時間でいけるナイロビ中心地の物価の10分の1程度。

同じナイロビ市の中で凄まじい貧富の差があり、
自分たちの命は安いと話す人もいます。
ゴミだらけで複雑に入り組んだ住宅街を1時間ほど歩くと、マリーンの実家に着きました。

入ってすぐにリビングがあって、布のパーテーションで仕切られた寝室があるという間取りです。
マリーンは既に結婚し、他のエリアに嫁いでいるようなんですが、かつては父母と兄妹6人で暮らしていたかと思うと、あまりにも狭い気はしました。

ちょうど訪問時には14歳の弟さんがおり、
ガッツリ勉強中でした。本当にガッツリです。
ケニアは、学費が無料でも文房具などの学用品が買えないから学校に行かない子も少なくないとのこと。
ただその中でも学校に通っているキベラ出身の子たちは、ケニアの学生の中でも学力が高いようです。

いつか仕事を手にして、キベラを抜け出そうと必死に頑張っているとのことでした。

そうだ。
たまたま行きのバスでロケット鉛筆を買ったことを思い出し、外で元気に遊んでいる子どもに欲しいか尋ねたら欲しい!と言うのでプレゼントしました。
胸ポケットにロケット鉛筆を指していたら、貰えないかとせがまれたりもしたので、
ついでに近くの商店でもペンを追加購入し、近くにいた子どもたちに配りました。

1本10シリング、日本円約9円で買えるボールペン。みんな凄く喜んでくれました。

商店はほとんど2坪ほどの小さなもので、
表は鉄格子で仕切られ、商品はお金を払うまで手に出来ない方式なんですが、
手前にお菓子ばかり見えてるので、お菓子屋だと思ってた所が、奥にペンなどの文房具も売ってるとのことで、
コンビニ的商店が点在してるようでした。

歩いていても建物や雰囲気が違うだけで、日本の住宅街と同様、商店だけでなく美容室、クラブなんかも点在していました。
(ただクラブでは怪しげなものを吸っている人もいっぱいいました)
結局3時間程だけの滞在だったんですが、
魂を掴まれる経験をさせて頂きました。

自分の貧しさを人にさらすって、
やりたいはずないですし、なかなか出来ることじゃないですよね。

マリーンはキベラ地域のためのボランティアもされていて、少しでもキベラのためになるならと。
多くの出会いを頂きました。
マリーンとご家族にも本当に感謝ですし、
優しく接してくださったキベラの街の方々にも本気で感謝しています。

逆の立場だったら、挨拶されても笑顔で返せるんだろうかと。心が豊かでないとあり得ません。

健康で文化的な最低限の生活が出来ない環境の中、
暗い部屋の玄関を開け、ドアから差す光で勉強しているマリーンの弟さんに、ひと筋の光を見ました。

キベラの中心部、ターミナルの写真。ちなみにこのバスも壊れてます。

ホテル

こちらもホテル

もう1つターミナル感のある1枚。なかなか引きの絵で撮れないので貴重です(^^ゞ ただターミナルって呼ばれててもバスが通るのも一本筋が違いますし、本当異様なターミナルです。(青いバスもリアルタイムで修理中でした)