経理事務職養成マニュアル

 
■経理①-① 弥生データの取扱が分かる ■経理①-③ 現金取引の入力ができる ■経理②-② 預金取引の入力ができる ■経理③-③ 売上の請求書の入力ができる ■経理④-① 固定資産の登録ができる ■経理④-② 手形の入力ができる ■経理④-③ 記帳代行報告書に指摘事項をまとめることができる ■経理④-④ 年度更新ができる ■経理⑤-① 摘要辞書の新規登録、編集ができる ■労務①-① 処理月度を更新し、正確に給料を入力できる ■労務②-① 従業員情報を登録できる ■経理⑥ CL、上司に質問の上、試算表を完成できる ■経理⑧-② 決算が組める
 
 
■経理①-① 弥生データの取扱が分かる ・入力開始時に書庫から書類を取り出し、サーバーからデータを復元  ※復元場所がCドライブ等の各自パソコン内への保存であることを確認 (グーグルドライブなどとはしない) ・入力を終了する際は、サーバーへデータをバックアップ (退社、長時間外出する際もバックアップを行う) ・サーバーにデータを戻したら書類は書庫に収納 ※書類を持っている人以外は、データ入力をしない(閲覧のみは可)
 
 
■経理①-③ 現金取引の入力ができる ・前月分領収証を入力の際は摘要の最後に日付を入力(EX.1.30)※1/30は× ・勘定科目が不明な場合は、「未確定勘定」で入力、未確定勘定で入力したものは領収書に付箋は添付不要 ・借方貸方が複数科目となる場合は、「複合」の科目は使用せずに、すべて振替伝票で入力 ・翌月分の預り資料が一部あっても入力しない、当月分のみ入力 ・摘要欄は、内容、取引先名を入力し、①内容、②取引先名の順で入力 (ただし、補助科目の入力によって取引先が特定できる場合は、取引先名の入力は不要) ・個人的支出か判断不能分については、MNに確認する。  報告書0番にMN宛の質問を入力 → MNにメモで報告 → MNが0番に回答   → 入力担当者が弥生会計に追加入力。 ・飲食代の領収書に少額飲食費の条件を満たす内容が記入されていれば、 摘要に相手先名と人数も追加入力 ・補助科目 指定なしは使用不可。「その他」の補助科目を作る。 ・衣料品店で、ユニクロでの購入は消耗品費とし(制服購入等)それ以外は接待交際費とし、 報告書に指摘をする。 ・現金管理をしていないCLで現金残高がマイナスになる時は、一番大きいマイナス額に 最小限プラスした額を月初に現金/事業主借で入力する(100,000円単位での入力) ・消費税の課税対象とならない取引は、摘要に内容の詳細を入力する(例:国際郵便、国際電話)
 
 
■経理②-② 預金取引の入力ができる ・預金取引:小切手未取付、時間外預入 → 摘要に入力する。 入力表現は(時間外預入 5.1扱い)で。 ・借入金返済は、利息も含めいったん全額借入金勘定で計上。 利息は「支払利息/借入金」で別途計上 ・借入金の保証料の支払いがあった場合は、摘要に何回払or返済期間を入力  入力科目:返済期間が1年以内→支払利息、1年超翌期末以内→前払費用、   上記以外→長期前払費用 ・イレギュラーな雑収入勘定で処理する取引が発生するときは、摘要に相手先の氏名と住所を入力する ※ OGに勘定科目内訳書作成を依頼する際に必要になるため事前に把握
 
 
■経理③-③ 売上の請求書の入力ができる ・建設業の進捗割合による売掛計上の摘要入力  着工月   売掛金計上 ○○○(現場名) 100万×30%(契約高100万のうち30%進捗)  翌月以降 売掛金計上 ○○○(現場名) 100万×(50%-30%)(契約高100万のうち50%進捗) 
 
 
■経理④-① 固定資産の登録ができる ・資産コード、設置場所、地区情報は入力不要 ・資産名は、車両の場合ナンバーも登録。中古資産は名称最後に『(中古)』と入力 ・資産購入の仕訳入力の際は摘要に資産の内容も入力。 (EX.車の場合ナンバー・備品の場合型番)※仕訳入力と合わせて減価償却の登録もする ・減価償却費は拡張機能→固定資産管理→固定資産一覧の仕訳書出ボタンで自動入力。  手入力はしない
 
 
■経理④-②  手形の入力ができる ・手形取引があった場合は、拡張機能の手形管理で手形の登録を行い、  仕訳書出ボタンで自動入力。手入力はしない。 ・手形情報登録は、支払場所も入力
 
 
■経理④-③ 記帳代行報告書に指摘事項をまとめることができる ・入力開始前に、記帳代行報告書原紙をコピー、当月分のフォルダに保存 ・部門名を記載の際は、【 】(スミ付カッコ)を使用する。 ・補助科目名を記載の際は、[ ](大カッコ:半角)を使用する。  CL名、対象年月と訪問日(報告書末尾)を修正 ・SC、検閲者への報告事項は、Ⅰの前に0の項目を作り入力 ・業績のマイナス表示は△1,234円とする。「-」は使わない ・第1期目のCLは、業績概況の前期比較欄の金額を手入力する ・報告書に入力すること  Ⅰ.保管書類監査    不足書類(前月の報告書で依頼分も含む)    給料計算の誤り(所得税の控除額等)    取引先名、日付、金額の記載がない領収書の対応    領収書で内容が特定できない取引の対応     →コンビニ、スーパー(飲食店を除く)の内容不明の領収書は雑費で処理     入力時の摘要は「現金支払␣○○○○」とする    個人支出のため経費計上しなかったもの    CLが領収書に記載の勘定科目とは違う科目で処理する場合    前月分の書類を遅れてお預かりした際の対応    固定資産購入時に資産計上した旨(耐用年数も入力)    収入印紙の貼付漏れ    収入印紙の割印漏れ(印紙の右下の角にボールペンで二重線を記入し、こちらで書き加えたことを報告)    その他書類の不備 等  Ⅱ.依頼事項(月次書類以外で必要書類の預かり)    扶養控除申告書(新たに甲欄適用者の方が増えた場合)    ※記入用紙も同封の上、月次書類返却(必要数+1枚)    保険証券、契約書など本部保管書類(保険や不動産、借入などの新規契約・更新があった場合)    自賠責は証券がないので依頼しない  Ⅲ.お預かりした本部保管書類    書類はスキャンし、CLにファイリングを依頼(6色ファイルのどのファイルに保管するかを明示)
 
 
■経理④-④ 年度更新ができる  ・年度更新後のバックアップ保存場所は手動で「03-3.弥生バックアップデータ」に変更する
 
 
■経理⑤-① 摘要辞書の新規登録、編集ができる ・摘要辞書の登録は、概ね毎月発生する取引があれば、随時行う⇒登録をしたら、 登録内容を記帳代行報告書の0番に入力することでMNに報告 ・摘要欄に取引先を手入力する摘要辞書の登録は、内容の後にスペースを一マス入れて、  サーチキーをSONOTAにして登録する。 例)接待飲食費_(SONOTA) ・摘要欄に取引先名まで登録する場合のサーチキーは、すべて取引先名を基に登録 サーチキーは取引先名をアルファベット大文字で登録    (例)マルアイ → MARUAI NTT → NTT(誤:ENUTEXITEXI) すべて入力しなくても、切りの良いところまでの入力でOK (例)姫路信用金庫 → HIMEJI
 
 
■労務①-① 処理月度を更新し、正確に給料を入力できる ・役員報酬の金額変更は、決算時にのみ行う
 
 
■労務②-① 従業員情報を登録できる ・履歴書または扶養控除申告書を預かった場合は、住所、生年月日等も弥生給与の  従業員情報へ入力する。 ・扶養控除申告書の不足依頼時は、記入用紙も月次書類返却時にお渡しする。 (必要人数+1枚)
 
 
■経理⑥ CL、上司に質問の上、試算表を完成できる ・決算月の翌月の月次の注意点:決算書のBSと弥生会計の期首繰越額が  一致しているか確認する。
 
 
■経理⑧-② 決算が組める ・勘定科目内訳書の入力科目  B/S:下記の科目以外を入力   引当金、償却資産(建物以外)、未払法人税等、未払消費税等、純資産の部の科目  P/L:下記の科目のみを入力   事業所別の売上高(事業所が複数ある場合)、人件費、地代家賃、雑収入、雑損失、   特別損益