切なくて誇らしい、 姫路、播州地域の皮革業について語る件 レザー姫路本陣(企画・製造・販売)

 

播州地域とは、姫路をはじめ兵庫県南西部地域の総称で、
皮革業とは、牛、豚、馬などの天然革を使用した本革素材の製造をする業種です。

姫路、播州地域は、
国内のみならず、世界的にも大きな皮革の一大製造拠点になってます。

にも関わらず、
地域のブランドとしての強みが無いのが現状。

その原因は、
長い年月にわたる歴史の中で、販売ルートの開拓を大手メーカーさんや、商社、問屋さんに任せきりで、造ることだけに専念してきた背景がありまして、

これまで革の産地としてのブランディングを全くと言っていいほどしてきてなかった歴史と業界の悪しき習慣があります。

日本には下請法という法律があるはずですが、
この業界では適用できていません。

実話になりますが、
長ければ半年以上経って入金が行われる決済条件、
早期回収を依頼すれば、歩引きと言われる額面の3~5%の手数料が引かれ、
半年、シーズンを越えて売れなかったからか、言いがかりをつけて返品される製品、
レザー素材を納品したはずが、靴になって返ってきて、靴にするための加工代まで負担させられることもあったりと、

1つの取引に文句を言えば、
売上だけでなく、仕入れまでの全取引が停止する可能性すらあるため、泣き寝入り。

昭和の時代に多くの業種で見られたと思われる光景が、
この業界には未だに残っています。

地域としての自立。

今でこそ少しずつではありますが、
脱商社、業界全体でブランド化に取り組んでいるものの、
全国的に認知されるまでには程遠く、
地元の人間ですら、皮革業が誇るべき地域の地場産業であることを知らない人が多いです。

地域としてのブランド力を打ち出して行くのに時間が掛かってる現状ですが、
姫路に拠点を置く北川の会社、Reクリエイトもそこに参戦していきます。

原材料の皮が素材としての『革』になるまでには、
数十工程の加工を要しますが、
それら皮革製造の各工程の利益をすべてを合わしても、
商社など何重構造にもなっているペーパーマージン企業の数分の1以下。

姫路で生み出した価値が、
東京や大阪の大手商社に流れているのが現状。

地域でつくったものは、地域の会社で売る。

世界有数の技術力と生産能力を誇る日本ですが、
中でも姫路、播州地域は日本随一の革の産地である事だけは紛れもない事実。

革を作る事に専念してきた先人たちから引き継がれた長い歴史。

姫路、播州地域は、日本で唯一、
集合地帯を形成し革を製造されていて『地域全体での分業制』
が確立されてるので生産性が違います。

国内でレザーといえば、
ブランド的には栃木が有名だったりするんですが、
栃木レザーは一社単独でヌメ革(タンニン鞣し革)のみの扱い。

他にも、
和歌山地区は仕上げ加工専門地域ですのでエナメル革のみの扱い。
信州は自動車関係資本の大会社が数社ありましてカーシート専門の扱い。
東京では豚専用の取り扱いをされている会社が数社あります。

大きく区分けすると日本の皮革業はこんな感じになってまして、
それ以外の国内で流通している革は全て姫路、播州地域で作られたものです。

言い換えれば、
上記以外の革は姫路、播州地域でしか作れません。
結果、皮革製品の国内シェアの70パーセントが姫路、播州地域になってます。

それと、
近代的な生産体制になってからは100年ほどですが、
古い歴史資料を調べますと江戸時代までさかのぼって幕府に収める民度品として作られてたようです。一説には平安時代から皮革産業が確立されていたのではとのことです。

長きにわたり集合地帯での革作りをしている唯一の地域は、
他とは訳が違います。

分業制のメリットを最大限に生かして各工程に特化した職人の育成が行われ、
各社が自分で担当する工程には、常に最新機械の導入を行われてきてます。

他地域では考えられないレベルを地域全体として確立してまして、
実際に革作りのレベルではイタリア、ヨーロッパと比べても引けをとらない、どころか日本ならではの領域を確立してます。

革製作工程ごとに各分野のプロフェッショナルがいるので、
ブランドやメーカー、消費者の要望に最大限応えれる環境になってます。

『姫路、播州で作れない革は無い』という技術が生まれたと言っても過言ではないです。

ただ現場を見れば、
きつい、汚い、危険。いわゆる3Kの環境。

商社や問屋に利益の大半を持っていかれる収益構造もあって、
労働条件もさほどよろしいこともなく、
職人の方たちは自分たちの仕事を正しく理解していないように感じます。

自分たちの仕事がいかに誇らしく、粋で、カッコいいか。
この事実に気付いてもらうことが、この事業を始めたきっかけであり、最初の目標です。

この地域で作った本革素材を使用した、
バッグや財布などのアイテムがどんどん完成していってます。

今回立ち上げたすべてのアイテムは同地域で製造されてるだけでなく、
皮革素材の各工程の加工作業を担当していた職人の方たちが、デザイナーやパタンナー、裁断や縫製などの職人に転向してもらって製造されたものになってます。(数年前からの一大プロジェクトになってます。)

皮から革にするまでを知っている者が、革を加工する。

皮から革、革から鞄、財布へと、
すべての工程がひとつの地域で一貫してつくられています。

今日から楽天ショップも立ち上がってます。
https://www.rakuten.co.jp/himejihonjin/

来週以降も、続々と商品のラインナップも追加していく予定です。

機能性、デザイン性もさることながら、
職人の誇りと粋、心意気を感じて頂けると幸いです。

以上です。

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要は本気な気分。