「パクセージャパン日系中小企業専用経済特区」という工業団地に行ってきました。
現地の案内はコーヒー農園の中村さんと、運営母体のひとつ、西松建設の望月さんにもご協力ご案内頂きました<(_ _)>
また、パークセーで日系企業進出などを支援するコンサル会社の毛利さんともお会いさせて頂き、ラオスの経済経営事情を聞かせて頂きました☆彡
毛利さん、姫路の広畑出身とのことで、まさかラオスまで来て広畑という地名を聞くことがあるとはw
ご縁がありますね(^^)
さて、
ラオスには日系企業が活躍する経済特区は南部のパークセー以外にも、
北部ビエンチャンのビタパーク、
中部の都市サワンナケートのサワンセノ経済特区があります。
ビエンチャンとサワンナケートは、もうほぼ企業がいっぱいとのことですが、
寄らせて頂いたパークセー経済特区は2016年から開拓工事が始まってる超新しい経済特区です。
一部の企業はもう稼働開始してますが、
今の時点でも、まだほんの一部しか整備されておらず、敷地内にまだ何軒か立ち退き前のお家すらありました(^^ゞ
要はこれから本格稼働される所です。
ラオスは内陸国で海がなく、
タイと国境になってるメコン川はカンボジア近くで20mの落差がある滝になっているようで港へのアクセスが悪く、
飛行機もほぼ近隣の国としか直行便が無いことから物流コストが高くなってます。
物流コストが高いことで製造業の進出が歴史的に少なく他国で製造されたものを輸入せざるを得ません。
必然的にラオスはタイよりも物価が高く、余計に企業の進出を阻みます。
そこでラオス政府は、
大規模で薄利多売型事業の誘致には勝機が少ないと見込んで、
中小規模で付加価値の高い事業をしている会社に、とりわけ友好国である日本の企業に集まってもらうため、大胆な政策を取っています。
法人税が利益が出た年度から最長10年免除、
その後は事業によって8%か10%の税率。
個人所得税は一律5%。
条件をクリアしてれば輸出入の関税免除。
など、ラオスはタイの田舎部分だけ切り離して国にしたみたいな場所ということもあり、タイ語が普通に通じます。
ラオス語はタイ北部(イサーン地方)の方言とほぼ同じ言語のようで、
広島弁を喋る北川が標準語を理解できるような感覚でタイ語を理解しているようです☆彡
Google翻訳でタイ語は音声対応してるので(ラオス語は未対応)、
この旅も途中から、相手にタイ語でスマホにしゃべりかけてもらうことでコミュニケーションが成立することに気付きました ^^)_旦〜
それとタイの通貨バーツは余裕で使えます。
ついでに米ドルが使えるところもチラホラ。
テレビ番組や現地の子供達が見ているYoutubeも、タイのものがほとんどみたいです。現地の子供いわく。
みんな街中に座って大音量で見てますw
物流コストが高いのはビジネス的にかなり難点ではありますが、 タイと同じような環境ではビジネス展開が可能ということと、
ラオス🇱🇦は内陸国であることから、
国境を接する中国🇨🇳、ミャンマー🇲🇲、タイ🇹🇭、カンボジア🇰🇭、ベトナム🇻🇳への陸路輸送にはメリットがあり、
とりわけ、先の投稿にもあるようにシンガポールからイギリスまでを繋ぐ高速鉄道のルートになっていることから中国とタイへの輸送が容易になり、 この二か国に販売または経由する物品であれば物流コストのデメリットもかなり消えます。
それと人件費が他のASEAN諸国と比べてもかなり低いのが現状です。
最低賃金は月額110万キープ、日本円で約14,300円くらいで、ほとんどの労働者がこの最低賃金の給料のようです。
そもそも企業数が少ないことから企業に勤めたことがある人が少ないようで、
良くも悪くも次に行く所も無いので、よっぽどでない限り従業員側からの理由で離職するケースは少ないようです。
ただ、ラオス人はお金に欲はある人はあまりいないようです。
街中で外国人だからって、ふっかけられることも無いですし、
タクシーやトゥクトゥクも相場が決まっていてその相場通りにしか要求されません。
フィリピンでは少しでも取れる所からというスタンスで、乗り物乗るにも最初に料金を決めて乗らないとエライことになりますが、その真逆で駆け引きをしたくない国民性のようです。
なので値引き交渉とか一切不要ですし、意味がありませんw
市場ですら、もともと決まっている値段があって、その値段でしか販売することを前提としてません。
正直価格一本のみという感じです。
国のそこら中で果物はなってますし、
メコン川に行けば魚も採れますし、水にも困りません。
食うには困らないし、お金はあったらあったで便利だなという程度なんでしょうか。
社会主義国ということで転居が容易ではなく、
家族や親戚一同みんなが近い地域で暮らしていることから、
身内で誰かがお金を稼げていればそれでOKなようです。
家族でお金を稼げなくなっても親戚や、同じ村の人たちが助けてくれるようです。
食料豊富で助け合って生きている、物心ともに、とても豊かな国です。
ただ日本のように親のスネをかじる依存心のある若者は少ないようで、
チャンスがあれば自分がお金を稼げるようになりたいと願う若者が、現在無職だったり家業の一部を手伝っているという現状です。
ちなみにラオスの平均年齢は23歳。
他国では従業員用の寮を建設しないと人が集まりにくいようですが、
バイクで通える範囲の若者たちが集まりやすい環境で、
雇用しやすく、離職しにくい。
日本と真逆の労働環境にあります。
とは言え、企業勤めしたことない、真っさらな方を雇用することになるので、教育がとても大事で、
家族的な心の繋がりが無い企業では生産性がかなり落ちるようです。
ココは商売してる人すら商売っ気がなく、
みんなのんびりしてますし、本当癒されます。
みんなシャイで、外国人の北川と喋ると緊張してるのが伝わりますし、それでも話していればすぐ仲良くなれて、気を使ってくれて、田舎のやさしさに溢れてる国です。
また企業進出を検討される方がいれば、ぜひ観光がてら視察に行ってみてください。
とりあえず癒されますので ^^)_旦〜
北川はあと一日だけ、ビエンチャンに戻って、のんびりしようと思います。